岸本知弘

2024.11.25

第137号「育てる、とはどういうことか」

2024年11月25日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。今回も最後までお付き合い頂きますよう宜しくお願い致します。
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ひと昔前まで、私も数多の一兵卒の歯科医師と同じように、色んなことを教わり、諸先輩方に育てて頂いてました。
頂いてました、と過去形にするのは間違っており、今でも教わり育てて頂いているのですが、
最近は「それだけ」ではなくなった、という感じです。
時が十年経てば世の中は十年分新しくなり、私自身は10年分の年季が入ります。
単に年を重ねるだけではなく、知識や経験を重ねることで、世の中庸を知るようになりました。
そんな中、私にも色んな肩書きがつくようになり、頼り頼られの人間関係が広がり、方向性を見失う?見誤る?ような危機感を覚えることが増えてきました。
漠然とした不安に抱かれましたので・・・
そんな時は原点に帰る!ということで、11月16日に浜松市にある「ふとっぱら」に行きました。
居酒屋さんです。このお店と出逢って軽く四半世紀。
当時の大将や一部の仲間は他界してしまい、ふとっぱら歴は今の大将よりも長いです (笑)
相変わらず猛烈に繁盛してましたので大将とはそんな深く話せませんでしたが、大将とスタッフの働きぶりを見て「俺も頑張ろう」と再確認。
翌日フラフラしていたら、ふと目に止まったのが「本田宗一郎ものづくり伝承館」
そういえばHONDA発祥は浜松だったなぁと、時間も持て余していたので立ち寄ることに。
ここは本田宗一郎の生涯をビデオ上映やパネル展示などでわかりやすく説明されてます。
HONDAファンというより本田宗一郎ファンの私としては、思いがけず4時間ほど滞在しました。
SONY創業者の井深大とHONDA創業者の本田宗一郎は40年来の友だったそうな。
本田宗一郎亡き後に放送された「我が友 本田宗一郎」というNHKスペシャルは、井深大が本田宗一郎を回顧する形で編成されている50分番組で、奇しくも伝承館で全編を見てしまいました。
技術者である井深大によって生み出されたトランジスタラジオ、トランジスタテレビ、トランジスタビデオ、どれも世界初の製品で、それらを機に各々の分野が目まぐるしく発展していったのは皆さんご存知の通り。【世界のSONY】の確立に大きく寄与しました。
技術者である本田宗一郎もまた世界初の技術を色々(詳細割愛)生み出してます。
1970年にアメリカで制定され、自国含め当時まだ誰も達成し得なかった排ガス規制法(通称マスキー法)を日本のHONDAがCVCCエンジンでクリアしたのは有名な話です。
これにより【技術のHONDA】として世界中で認知されるに至りました。
 「まず目的を立てる
  目標達成の為の方法を最初から決める
  やり出して、
  うまく行かないところをなおしていく
  それがHONDA式」
TOYOTAやNISSAN、SUZUKIの正式名称は各々、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、スズキ株式会社(1990年にスズキ自動車工業株式会社からスズキ株式会社に改称)それに対しHONDAの正式名称は創業当初から本田技研工業株式会社、つまり今に至るまで技術研究の会社なんですね。社名の正式名称や由来は調べると面白いです。
世界に冠たるSONYやHONDAも、基軸となる考え方や信念がブレずに対峙することで、数多ある難題にもクリアすることが出来た、と言ったところでしょうか。

『試す人になれ』
本田宗一郎が卒業した小学校に掲げてある言葉です。
年を重ねても、立場や肩書きが変わっても、私自身は常に試す人であり続けたいです。

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